新着情報

95億円、回収不能に 大阪市などのWTC貸付金

[2009.9.12] -[注目のニュース]

 再建手続き中の大阪市の第三セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)に対する市と市の外郭団体の貸付金計95億円が回収不能になる見通しだ。WTCが売却できても、金融機関への支払いなどに充てられるため。市は貸付金と別に89年以降、WTCに計609億円をつぎ込んでいる。

 市の貸付金は75億円で、市の外郭団体「大阪市開発公社」も20億円を貸している。WTCが売却できた場合、売却収入はテナントの敷金16億円と金融機関からの借入金67億円の返済に優先的に充てられる。これらを合わせた83億円以上で売却できれば、市などの貸付金返済に充てられる可能性もあった。

 しかし、大阪府は府庁移転を目指すWTCの購入価格を77億円(消費税など除く)と提示。関係者によると、買収に名乗りを上げている民間企業も、83億円以上は支払えないという意向を示しており、事実上、市などの貸付金は回収不能だ。

 市によると、WTCが保有する現金は再建手続きが終わる今年度末までに賃料収入などで約50億円になる見込み。だが、これも運営費と相殺されて残金はなくなるため、市などの貸付金返済には充てられないという。(朝日新聞島脇健史)

府庁舎WTC移転案、橋下知事、平松市長が市町村に説明へ

[2009.9.11] -[注目のニュース]

 読売新聞は9月11日、次の報道を行いました。 

 大阪市の第3セクタービル「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)への大阪府庁舎移転案について、橋下徹知事と平松邦夫市長は、府内全市町村長から賛同を得るため、17日に合同で説明会を開くことを決めた。移転案を審議する9月府議会では反発も予想され、まずは市町村長の理解を取り付ける狙いがあるようだ。

 説明会は府庁新別館で30分間。橋下知事と平松市長が、WTCへの府庁舎移転の意義を「関西全体の活性化につながる」とアピールし、質疑に応じる。府市トップの連携ぶりを強調することで、府議会でくすぶっている「大阪市の本気度が見えない」との批判にも対応したい考えだ。説明会の開催理由について、関係者は「市町村長と地元選出の府議との関係は強い。議員の説得に協力してほしいというのが本音だろう」と話している。

 

9月議会開会で、日本共産党が懇談会開催

[2009.9.11] -[トピックス]

DVC00038.jpg10日午後、議会開会に合わせ日本共産党市会議員団は市民団体と懇談会を開催しました。9月議会は9日開会10月15日閉会で開催されます。懇談会冒頭に下田団長が、「自公政権崩壊後の議会となった、建設的野党として奮闘したい、当面バス路線縮小・赤バス廃止など市民の足を守れるかどうかが焦点となる。またWTC問題は大阪市から府に買って欲しいと要請し、府からはコスモスクエア地区の振興計画を求められ、巨額の公的資金投入が考えられている」と指摘し、市民運動とちからを合わせたいと発言しました。
 続いて、瀬戸政調会長はレジメに基づいて決算議会の対応姿勢と市民要求に係わって詳しく報告しました。○経営健全化計画の締め付けでバスと市民病院は経営健全化率をクリアできたが、中央市場は健全化団体になった。○WTC売却と同時に、大手前とベイエリアで「夢よ再び」と開発のための協議会が設立された。○赤バス27路線と一般バス20路線を廃止するとし、市民アンケートの後、12月検討会最終答申、3月議会、11年度実施が考えられている。○市民病院は北市民病院を売却(10月公募)して、総合医療・十三・住吉3病院体制に再編。また、「経費削減」では2408億円削減が進行している、職員賃金、人員削減、事務経費削減、市民サービス切り捨てが計画され、敬老パスや水道料金改悪もまた狙われている。その中には学校維持運営費24億円(児童一人12,000円)削減などがあると指摘しました。瀬戸議員は、平松市長は収支不足を宣伝して、新たな行財政改革計画を策定しようとしているが、福祉を削る一方で、新たな巨大都市に市民の税金を投入する道も準備されていると、市政の焦点を明らかにしました。参加した市民団体からは修学援助金や妊産婦検診、保育行政、学校運営、就労支援策、阪神高速道路淀川左岸線問題など切実な実態と要求が出されました。

大阪府・市の水道事業統合「ようやく入り口」 今月中旬までに説明会開催へ

[2009.9.3] -[注目のニュース]

大阪府と大阪市は2日、水道事業統合に向けて、9月中旬までに府内の受水市町村でつくる府営水道協議会への説明会を開催し、市が指定管理者として府営水道事業を請け負う「コンセッション方式」に理解を求めることで合意した。府が5月に府営水道卸売り料金の先行値下げ案を公表して以降、府水道部と市水道局の対立で停滞していた統合協議が前へ動き出す。市幹部は「わだかまりが消化でき、ようやく入り口に立った」と話した。市の説明によると、府は先月28日の市との協議の中で、水道事業統合による市の水の活用を前提としない府営水道の先行値下げ案を撤回。ただ、統合に伴う効果を先取りした形での値下げを平成22年4月から実施する方向で検討している。今後、府営水道協議会や市町村の合意を得て、23年2月の府議会で市に府営水道を委託する議案の可決を目指すという。橋下徹知事は今回の合意について「府水道部側がカードを切り損ねたので、ここまでごたごたしてしまった」と指摘。一方、平松邦夫市長は「橋下知事がリーダーシップを示し、府水道部の説得にあたった結果だ」と強調した。
  産経新聞 2009.9.2 20:25

大阪市、WTC返済遅延金69億円の免除申し立てへ

[2009.9.2] -[注目のニュース]

 読売新聞は9月2日、次の報道を行いました。

 大阪市の第3セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)の会社更生手続きで、WTC社が、3月の破綻(はたん)以降、金融機関からの490億円の借金を返済していないため、遅延金が年間69億円にのぼることがわかった。借金は市が肩代わりするが、同社が所有するWTCビルが売れても、売却金が遅延金に充てられてしまうことになり、市は公金投入を抑えるため、遅延金支払いの事実上免除を求め、来週にも大阪地裁に申し立てる。

 更生管財人の中井康之弁護士は、WTCビルの不動産評価額を83億6100万円と鑑定。ビルの売却金を借金返済に充てる。2004年に成立した特定調停では、金融機関が同社に対する債権の一部を放棄する代わりに、市が同社の残りの借金について肩代わりすることを約束。市は借金総額とビル売却額との差額を支払うことになる。

 しかし、民法は、当事者からの意思表示がない限り、遅延金の優先返済を規定している。市が何らかの対策を取らなければ、ビルを鑑定額で売却できても、遅延金の支払いに回り、490億円のほぼ全額を負担することになる。市幹部は「公金を少しでも圧縮したい」とする。

 WTCビルについては、大阪府の橋下徹知事が府庁舎移転の再挑戦に向け、85億1800万円の購入費を盛り込んだ補正予算案を9月府議会に提案する方針を示している。

 

検察審査会に再度要請

[2009.9.1] -[トピックス]

新しいイメージ.JPG1日、旧芦原病院告発事件の起訴相当の議決をもとめ大阪検察審査会に要請を行いました。告発人の藤永のぶよさん、弁護団からは石松竹雄弁護士、伊賀興一弁護士、梁龍成弁護士、よくする会喜多事務局長らが要請しました。石松弁護士から申立の補充書が提出されました。不正支出金が支出年月にそって時効となっているうえ、3月にすべての支出金が時効となることから、補充書では「背任罪の性質と法定刑」などを論じ、「市民の血税が濫費された事件については、ほとんどの事案について控訴時効が完成して、公訴権を行使し得る事案がごく一部に限られることを理由に、控訴提起を抑制的に考えることは誤った見解」だと指摘しました。要するに、時効が成立していっているが、このことから「起訴相当」決議を鈍らせてはならないと強く指摘したものです。この点について、第1審査会事務局長は「充分理解しています」と答えました。提出署名数は本日、1663筆の個人署名と13筆の団体署名を提出、合計4857筆の個人署名、469筆の団体署名に到達しました。

大阪府、WTCへの庁舎移転案を決定 購入費85億円

[2009.9.1] -[注目のニュース]

 読売新聞は9月1日、次の報道を行いました。

 大阪府は31日、破綻(はたん)した大阪市の第3セクタービル・大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)への庁舎移転案を正式決定し、土地建物を85億1800万円で購入する補正予算案と、府議会の3分の2の賛成が必要となる庁舎移転条例案を9月25日開会の定例府議会に提案すると発表した。

  購入額は府と市が8月に共同実施した鑑定額81億6000万円に建物の消費税額を加算した。今年2月の共同鑑定に比べ17億5000万円安くなり、橋下知事は「非常にお買い得だ」と話している。府は同日、現庁舎南側の府有地1・2ヘクタールに、府立成人病センター(大阪市東成区)を建て替え移転する方針を決めた。基本構想策定の補正予算案を9月府議会に提案し、2014年度末の完成を目指す。

 

WTCビル、管財人評価83億円

[2009.8.31] -[注目のニュース]

WTCビル、管財人評価83億円…橋下知事「ラッキー」府・市算定より15億円安く
 会社更生手続きを進める大阪市の第3セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(住之江区)の更生管財人・中井康之弁護士は21日、同社が運営するWTCビルの不動産評価額を83億6100万円と鑑定した上で、同社の資産を算定する「財産評定書」を大阪地裁に提出した。ビルの評価額は、大阪府・市の共同鑑定額99億1000万円を下回り、WTCへの府庁舎移転を巡る売買価格にも影響しそうだ。

 財産評定は会社更生法に基づく手続きで、この日が地裁への提出期限。管財人は当初、WTCの売却先を決め、その買い取り価格をもとに実施する方針だったが、買い手が決まっていないため、管財人が鑑定依頼し、自己査定した。

 評定は、更生手続きの開始時点の時価で評価することになっており、3月末のテナント入居率などを前提に鑑定。空きビルを前提にした府・市の共同鑑定額より約15億円安くなった。

 同社の金融機関などに対する債務総額は697億7900万円に上るだけに、管財人は「評価額以上で買ってもらえるように努力したい」と述べた。一方、府庁舎移転のためビル買い取りを検討している橋下徹知事は「価格が下がってラッキー。こんなお買い得なことはない」と話した。

(2009年8月22日  読売新聞)

自民党政治に歴史的審判くだる、政治革新の好機に

[2009.8.31] -[トピックス]

自民党は壊滅的敗北し、「政権選択」をアピールした民主党が、有権者の自公政治を終わらせて欲しいとの願いを引きつけ、308議席を確保、安定過半数(252議席)を大きく越しました。民主党の激増は、有権者が自公政治にノーの審判を突きつけた結果ですが、民主党の政策に有権者が必ずしも支持した結果とは、言えないことが選挙中の世論調査などからも明らかだと思います。しかし、民主党のマニフェストには労働者派遣法や後期高齢医療制度廃止など自公政権とは違って国民の利益にかなう積極的なものもあります。不十分な問題点もありますが、その政策が抜本的に強化され実現できるなら、大きな政治的前進と言えるでしょう。2大政党選択選挙が展開されるなかでも、日本共産党は9議席を確保したことは大きな意義を持つのではないでしょうか。これからの私たちの運動が大変重要で、注目されるものとならなければなりません。民主党は憲法改正や衆議院議員定数削減など誤った政策も掲げており、注視しなければなりません。しかし、これまでの自民党政治が終焉した歴史的意義を前向きに捉え、政治をもっと前向きに動かす本格的な時が訪れたのだと思います。(事務局次長 服部信一郎)

 

南港周辺の将来像、知事と大阪市長一致

[2009.8.12] -[注目のニュース]

 読売新聞は8月12日、次の報道を行いました。

 橋下知事と大阪市の平松邦夫市長は11日、市公館で大阪の将来像について意見交換した。橋下知事が府庁舎移転を目指す大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)周辺の南港地区について、大規模展示場や国際会議場を集めた「コンベンション都市」を目指すことで一致。WTCへの庁舎移転を後押しするため、市が近く発足させる府や経済界との協議会で検討していくという。


 

暑中お見舞い申し上げます

[2009.8.11] -[トピックス]

0.jpg読売新聞の写真を借用しました。俳人・与謝蕪村ゆかりの毛馬村(現都島区)で生まれた「毛馬キュウリ」です。江戸時代から勝間(こつま)ナンキンや田辺ダイコンなどとともに、商都の食卓をにぎわせた「なにわ伝統野菜」。ほろ苦い風味と歯ごたえ、とありました。皆様、お身体にお気を付けくださいませ。

大阪市、未収金771億円 昨年度末

[2009.8.6] -[注目のニュース]

 大阪市による市税や国民健康保険料の強引な徴収のやり方について市民から批判が相次いでいますが、8月6日、読売新聞は次の報道を行いました。

188億円は回収不能
 大阪市は5日、市税や市営住宅家賃など市民から回収できていない「未収金」が、2008年度末時点で771億円に上ることを明らかにした。07年度末から25億円改善したが、188億円が時効などで回収不能となっており、市は徴収強化に取り組む方針。

 内訳は、国民健康保険料317億円▽市税293億円▽介護保険料23億円▽市営住宅家賃22億円▽保育料14億円――など。市は、担当部局ごとに未収金の目標徴収率を設定。今後、財産差し押さえなどの法的手続きや、分割納付を進めることで収納率の向上を図りたいとしている。