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万博工事優先の夢洲で職場を守る 港湾労働者の誇りとたたかい

[2024.11.29] -[市民の要求と運動カジノについて]

カジノに反対する大阪連絡会ニュース 76号 2024.11.28

万博工事優先の夢洲で職場を守る
港湾労働者の誇りとたたかい

全港湾 阪神支部 久保田稔 書記長

 

 全港湾 阪神支部 久保田稔 書記長(右写真)の発言を紹介します(カジノ反対連絡会第4回総会)。来年4月からの万博開催を間近に控え、港湾の実態と労働者のとりくみには府民が知るべき大変重要な事実があります。

 

 大阪港で働く港湾労働者の業務エリアは、主に話題の夢洲を含め舞洲・咲州が中心となります。港湾荷役は、貨物船からコンテナを降ろしたり積んだり、またコンテナへの荷物の積み下ろしなどの業務を行います。
トレーラーによる海上コンテナ陸上輸送はコンテナターミナルを発着地とします。中でも夢洲・咲州南港は日常的に通行するエリアです。咲洲や夢洲ではトレーラーの渋滞が日常的に発生しており、行政港湾局に対して(万博工事が)物流の妨げにならないよう、待機場の確保や動線の事前の変更周知徹底などを要求する取組みを続けてきました。

 

コンテナターミナル1日2000台

 

 夢洲はもともと、国の国際戦略港湾として位置づけられています。今、カジノ・万博で騒がれていますが、物流に特化した環境整備を進め、さらに物流を強化し経済を発展させる土地だというのが本来あるべき姿です。そして夢洲には関西の最大の物流拠点「夢洲コンテナターミナル(Dream Island Container Terminal)」があり、港湾業界では頭文字を取ってDICT(ディクト)と呼ばれています。DICTでは大阪港に出入りするコンテナ船の40%を取り扱っており、一日のトレーラーの搬出入は2000台を超えます。

 

渋滞問題 待機場所の設置とトイレ確保

 

 いま万博工事が優先され、毎日のようにトレーラーが通る道が変更され、工事車両とトレーラーが重なって渋滞を起こしています。渋滞問題は数年来の問題で、当局と何度協議を重ねても解消されず、物流環境に大きな影響を及ぼしています。対策として一般道にトレーラーが並ばないよう待機場の確保を強く訴え、夢洲のコンビニ裏側にある約400 台のトレーラー待機場は、労働組合との協議で確保させ、また、夢舞大橋を降りてすぐ右手のカジノ予定地の中にも待機場を確保させました。

 

 ただドライバーは常に車の中で待機しますが、トレーラー待機場にはトイレがありません。この問題も私たちの取り組みで、万博の2億円トイレほど豪華ではありませんが(笑)、仮設トイレを設置させるという成果を得ています。
 最大の問題は、万博開催中の来場者の入場を優先させるためにDICTに入るコンテナ船を他の港に移すことも検討すると、万博協会が一方的にプレス発表したことです。これを許すと港で働いている港湾労働者の仕事がなくなります。

 

港湾労働者は登録地でしか働けない

 

 港湾業界は、一般派遣や非正規労働者を認めないルールの「港湾労働法」と、港湾労使で築き上げた「港湾産別協定」があります。事業主には雇用にあたっては社会三保険を掛けさせ登録した人が働ける。登録された労働者は「港湾労働者証(港湾ワッペン)」を持っています。
 もし貨物船を、神戸港や名古屋港に移されると、港湾労働者は県境(登録地)をまたいでは働けないので、仕事を失うことになります。港湾労働者は全国どこでも働くことはできないのです。労働条件や就労環境の変化・変更を伴う場合は、組合との事前協議が必要なのに、それすら無視しプレス発表を一方的にしたことが許せないことです。

 

 5年前、G20が南港で開催され、たった4日間の開催でしたが、厳重警戒が張られて作業を止められました。その4日の間に船は神戸港などに振り替えられ、G20が終わっても船が大阪港に戻ってこない問題もありました。そうなると就労が失われます。そういう過去の経過から、万博を理由に船を他港に振るのは考えられないと強く怒りを持って行動を起こしています

 

日本の暮らし支える港湾の仕事に誇り
カジノは絶対に許さない

 

 日本の生活は衣服や食品、日用品、ほとんどが輸入品です。
 港湾労働は製造業のようなものづくり産業ではありませんが、生活物資の大半を輸入品に頼っている日本の実態から、日常生活を支える基幹産業と確信しています。

 

 だからこそ物流の停滞を防ぐことに労働組合としても総力をあげ、何よりも府民の生活を支える縁の下の力持ちだと責任を持っています。

 

 これからも港は我々港湾労働者が全力で守るという決意を持って、「絶対にカジノは許さん」取り組みを進めていきたいと思います。皆さんと共に頑張りましょう。

カジノ用地の第二次住民監査請求の結果について

[2024.11.20] -[市民の要求と運動カジノについてトピックス]

カジノ用地の第二次住民監査請求の結果について
 9月20日に松井前市長らに損害賠償を求める住民監査請求を大阪市民496人が提出していました(監査委員会が451人のみ受理)が、11月18日、監査結果が公表されました。

 

 監査結果の概要はこちら(大阪市HPに掲載)
 本文などはこちら(大阪市HP)
  掲載内容(概要/本文1 別冊1 別冊2/本文2/本文3)
大阪市:住民監査請求の状況【令和6年度請求分】 (…>監査委員>監査の実施状況) 

 

カジノ用地格安賃料訴訟 学習会のご案内

 

 住民監査請求の結果を踏まえ、松井元市長らに対する損害賠償を求める訴訟を予定していますが、現在の裁判の状況や争点についての学習会を開催しますのでご案内します。

日時:12月11日(水)午後6時30分~
場所:エルおおさか708号室
主催:カジノ用地格安賃料訴訟を支える会

 

 案内ビラはこちら(PDF)お知り合いにお知らせください。

 

カジノ用地格第2次住民監査請求結果をめぐる報道(11月20日)

 

『しんぶん赤旗』電子版 11月19日

不適切賃料 市が誘導  大阪カジノ用地 監査委員が指摘
賠償請求認めず

 

 大阪カジノリゾートの用地として市有地を格安で貸すことで約1046億円の損害を大阪市に与えたとして、大阪市民が松井一郎前市長らに賠償を求める住民監査請求の結果が18日に公表され、委員で意見が分かれたため請求は認められませんでした。しかし、カジノ用地の賃料設定については大阪市が誘導して不適切な価格設定が行われたとする厳しい意見が出されました。

 

 勧告すべきとする監査委員は、「大阪市から各鑑定業者に対して価格を誘導しているのではないかと受け取られたとしても不思議ではなく不適切である」と指摘。また、不動産鑑定において新駅を考慮しなかったことについては、「賃料が土地の現況と整合しない価格になると想定される疑義がある」との意見や、勧告に賛成しない委員からも「賃料が適切に定められたということは難しい」との意見が出されました。

 

 結果を受けて、カジノ格安賃料住民訴訟の藤永延代原告団長は、「世間一般の常識とかけ離れている。市民による行政監視がむなしくなるが、これで負けるつもりはない」とし、住民訴訟を起こす方針を明らかにしました。

 

NHK 関西 NEWS WEB


IRめぐる住民監査請求 賃料が適切かは結論出ず 大阪

 

民主法律時報

【大阪IRカジノ格安賃料住民訴訟】松井前市長とカジノ事業者らに対して1045億円の損害賠償を求める住民監査請求  弁護士 長野 真一郎

第23回 中央区みんなの自治体学校

[2024.11.9] -[トピックス市民の要求と運動地域経済、商工政策市民の要求と運動]

第23回 中央区みんなの自治体学校

“年収の壁”基礎控除拡大だけで暮らしはよくなるの?
11月25日(月)18:00
会場 えきちか森ノ宮
参加費500円講演 (税理士)清家 裕さん

第23回 中央区みんなの自治体学校

[PDF]第23回 中央区みんなの自治体学校

カジノに反対する大阪連絡会ニュース No.75

[2024.11.8] -[市民の要求と運動カジノについてトピックス]

カジノ ストップ! 3つの裁判が合同に

維新ジャーナル「10月から月2億円の土地賃貸料発生」はウソ
第2次監査請求 市民451人が提出

[PDF]カジノに反対する大阪連絡会ニュース No.75

公共と元気を取りもどそう-市政検証集会(9月10日)

[2024.9.15] -[市民の要求と運動カジノについてトピックス市民の要求と運動大阪都構想]

各団体からの実態や報告

 

00:27
①「大阪市の教育の現状」 宮城登 さん
 (大阪市をよくする会常任幹事、大阪市学校園教職員組合委員長)

 

8:51
②「全国一高い介護保険料」 藤原一郎 さん
 (常任幹事、中央区よくする会)

 

17:37
③「生活保護行政での変化」 大口 耕吉郎 さん
 (常任幹事、全大阪生活と健康を守る会連合会会長)

 

28:01
④「新・市政改革プランについて」 中山 直和 さん
 (大阪市をよくする会事務局次長)

 

講演
39:40
 「本来自治体はどうあるべきか~大阪市の財政運営から考える」
  森 裕之 立命館大学教授

大阪市民のみなさん カジノを止めるため 第2次住民監査請求の請求人になりませんか!

[2024.9.11] -[市民の要求と運動カジノについてトピックス]

大阪市民のみなさん カジノを止めるため

 

第2次住民監査請求の請求人になりませんか!

 

これまでの経過

 私たちはカジノはいらない!の運動をすすめ、昨年1月16日、夢洲の市有地を、違法な格安賃料でカジノ業者に賃貸することの差止を求め、住民監査請求を行いました。

 

 そして、「合議不調」の監査結果を踏まえ、昨年4月3日に「違法な格安賃料による契約の差止」を求めて大阪地裁に提訴し、現在に至っています。

松井一郎元市長らに約1000億円の損賠賠償を求める第2次住民監査請求へ

 昨年9月に大阪港湾局が隠ぺいしていたメールが明らかになり、その内容を専門家の協力を得て分析するなかで、違法な格安賃料を導き出した大阪市とカジノ事業者の談合が明らかになりました。

 

 第2次住民監査請求は、違法な格安賃料によって「大阪市(市民)が受けた損害の賠償」を求めるものです。(正式な「要旨」は現在作成中です。)

 

 請求の相手は、松井一郎元市長(基本協定締結の責任者)、横山英幸現市長(賃貸借契約締結の責任者)、大阪港湾局長、「大阪IR株式会社」、不動産鑑定業者・不動産鑑定士個人らで、政治家の責任を厳しく追及します。

 

 請求の金額は、適正な賃料と違法な格安賃料との差額ですが、35年近い間の賃貸契約としているため、約1,000億円にもなることが試算されています。適正な賃料の算定は、不動産鑑定士による調査を踏まえて確定する予定です。

 

 請求の時期は、9月20日(金)を予定しています。その後、大阪市監査委員会の監査結果を踏まえ、第2次の住民訴訟へと進むことを想定しています。

 今回の請求人のよびかけは、裁判の原告のよびかけではありません。また費用も掛かりませんので、奮ってご参加ください。手続きは、別紙(監査請求人)に住所・氏名・電話番号を記入して頂き、9月17日までに事務局に届けてください。

[PDF]不服審査請求の呼びかけ不服審査請求の呼びかけ(このページの文章と同じもの)

 

[PDF]請求人用紙(1人用)

 

[PDF]請求人用紙(5人連記)

 

※住所・名前・電話番号を記載 ※直筆(印鑑不要) 

 

 9月20日に提出しますので、9月19日までに支える会事務局へ郵送または持参をお願いします。
「支える会」事務局  
    〒531-0041 大阪市北区天神橋1-13-15大阪グリーン会館3階

カジノ差止め訴訟の現状と展望 27日学習会

[2024.9.11] -[市民の要求と運動カジノについてトピックス]

 「カジノ格安賃料差止め訴訟を支える会」は8月27日、カジノ業者へ夢洲の市有地引き渡しなどの差し止めを求める訴訟に加え、新たに松井一郎前市長らに損害賠償を求める第2次住民監査請求の学習会を開催しました。


●原告弁護団の加苅匠弁護士が第1次訴訟の経過と現状を報告。
[PDF]  加苅匠弁護士のレジュメ


●長野真一郎弁護団長が、第2次監査請求について、違法な格安賃料で賃貸契約をした松井前市長、横山現市長、大阪港湾局長、カジノ事業者(大阪IR株式会社)、不動産鑑定業者と鑑定士の責任を追及すると強調。35年の契約期間で大阪市民が被る損害額は約1000億円。9月20日に監査請求を行うと報告しました。
[PDF]  長野真一郎弁護士のレジュメ


●藤永延代原告団長が、「政治の不正をただすには数が勝負」と、第2次監査請求への参加を呼びかけました。

第2次監査請求にご参加を

「大阪市をよくする会」機関紙 2024年7月 第461号

[2024.7.5] -[トピックス発行物・宣伝物]

[1面]大阪市は介護保険料を引き下げてください!

[2面]危険な夢洲 カジノのための万博を中止を!

 

   

 

[PDF]「大阪市をよくする会」機関紙 2024年7月 第461号 1面
[PDF]「大阪市をよくする会」機関紙 2024年7月 第461号 2面

大阪市をよくする会機関紙第461号2024年7月

[2024.7.3] -[市民の要求と運動いのちとくらし市民の要求と運動カジノについてトピックス市民の要求と運動注目のニュース]

[1面]

大阪市をよくする会機関紙 2024年7月第461号 表面
大阪市は介護保険料を引く下げてください!
 何とかして! 日本一高い介護保険料

[PDF] 介護保険料引き下げ署名用紙(5名記入)

[PDF] 介護保険料引き下げ署名用紙(個人用)


[2面]
危険な夢洲 カジノのための万博は中止を!

大阪市をよくする会機関紙 2024年7月第461号 裏面

[PDF] 大阪市をよくする会機関紙 2024年7月第461号 表面

[PDF] 大阪市をよくする会機関紙 2024年7月第461号 裏面

MBS放送「TBS報道特集」の視聴を(6月29日)

[2024.6.28] -[トピックス]

夜陰に紛れてケヤキ伐採

[2024.6.28] -[トピックス市民の要求と運動防災・環境]

夜陰に紛れてケヤキ伐採 維新市政 市民との対話を断絶
扇町公園のシンボルツリー・ケヤキが夜間に切られました。

 なんてことを!怒!

 

 これが維新市政の本質です。
憲 法、地方自治法を守るべき行政なのに、自ら破る醜態を見ました。

 

 公園も樹木も公共財です。

 

 異なる市民の意見があるなら、保留すべきところを強行するのは首長、議会の多数で何でもできることにしてしまった市民不在の十数年です。

 

 何でそこまでこだわるのか本質を見極め明らかにしたい。
 行政内部でもNOと言えない息苦しさがあるのでしょうか?
 市民がどこまで抵抗し、悪政に辛抱できるのか、耐えうるのか実験台に使われている気がします。

青い包帯にまかれたケヤキ
 枝、葉も切り落とされ、幹の一部を残し、無残な姿から何かを訴えているように感じました。長年にわたり扇町公園の丘に誇らしげにそびえ立ち、市民を癒し、やすらぎを与えてくれたケヤキ。行きかう人をかばう様に雨をしのぐことができました。風を和らげて、日照りから私たちを守ってくれました。
 ほんとうにありがとうと感謝したい。

 

 ベトナム戦争最中の1971年、トランボの脚本・監督により映画化された「ジョニーは戦場へ行った」をふと思い出しました。

 

 第一次世界大戦へと出征し異国の戦場で砲弾により目(視覚)、鼻(嗅覚)、口(言葉)、耳(聴覚)を失い、運び込まれた病院で両腕、両脚も切断されてしまう。それに対して、ジョニーは答える。「自分を公衆の前に出して陳列してくれ(自分を維持するにはお金が掛かるはずだから、その見物料金を充ててもらいたい)」モールス信号で残った体で訴える物語です。私は、諦めません。今失われている「公共」を取り戻すためにあらゆる部面で維新政治と立ち向かいます。多くの市民のみなさんと手を携えて、このケヤキの叫びを無駄にしたくありません。

 

投稿(文・写真) 中央区 藤原一郎さん

低料金の「乗合タクシー事業」創設を 署名運動

[2024.6.24] -[トピックス市民の要求と運動公共交通、コミュバス市民の要求と運動]

「ドアからドア」の低料金の「乗合タクシー事業」創設を求めます
淀川区で署名運動 ―誰もが利用できる公共交通を考える会―

◆バスの本数が少ない/バス路線がないので区役所や病院、スーパーへ行きづらい、外出が難しい・・・◆今はいいけど、免許を返納したらどうすれば?


淀川区内でも多くの方から聞かれる声ですが、実は同じ大阪府内の寝屋川市では「ドアからドア」の乗合タクシー制度を創設しています。


大阪市でもこの制度を実現するために、みんなで学んで、署名を集めましょう!
(4月20日開催された「署名集めスタート集会」の呼びかけより)

スタート集会は、稲垣泰平氏(著書に「歴史散歩の記録」)が「日本と世界の公共交通の問題や署名の意義など」を講演しました。講演リーフができました。


署名は大阪市会議長あての陳情署名です。9-12月大阪市会へ提出します。
ダウンロードをしてご協力お願いします。

 

[PDF]講演リーフ
[PDF]「乗合タクシー事業」創設を求める署名用紙