大阪市をよくする会

「よみがえれ大阪」市民講座(第4回)に40人参加

[2009.2.20]-トピックス

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大阪市をよくする会の第1期「よみがえれ大阪」市民講座が16日夜、大阪市北区の住まい情報センター・ホールで開かれ、40人が参加しました。最終第4回は「くらし」をテーマに開催し、食糧を守り日本農業再建すすめる府民会議議長の原弘行さんが、「食の安全と地産地消費 なにわ伝統野菜をつくろう」と題して講演しました。原さんは、「昨年は食品偽装問題やミニマム・アクセス米が相次いだ。その中でも、中国産冷凍ギョーザ事件は、『生命にかかわること』と多くの国民が関心を持った点で、質の違う出来事だった」と話しました。世界の食糧不足が進行している4つの要因として、①異常気象による干ばつなどの不作②中国・インドの経済成長(一人あたりの食料消費量が増加)③バイオ・エタノールなど人間以外にも食糧を消費④投機マネーによる価格高騰をあげました。世界の飢餓人口が増えつづけていること、途上国の国民がまともに食べれば食糧不足は必至であることを説明しました。日本農業の現状について、農政と自由化への道を年表を使って説明しました。汚染米の2つのルーツとして、94年の新食糧法と04年の規制緩和をあげ、「義務だから」と汚染米を保管してきた政府の責任を指摘しました。WTO(世界貿易機関)の自由化路線が行き詰っている下で、そのFTA(二国間貿易)やEPA(経済連携協定)推進に力を注いでいる政府・財界を批判しました。「文化」「歴史」「まちづくり」「くらし」の4回の講座を通して、毎回参加者から多くの質問や感想が出され、関心の高さと学ぶ意欲が感じられました。