新着情報

2・28市役所包囲行動に400人

[2012.2.29] -[トピックス]

3月市会開会日の2月28日(火)、大阪市対策連絡会議の呼びかけによる「市役所包囲行動」(12時~13時)がとりくまれ、市民団体・労組から400人が参加しました。
橋下市長による憲法違反の「思想調査」、教育基本条例と職員基本条例への怒りが沸騰、廃案を求める声が大きくなっています。また、橋下市長の暫定予算案(4月~7月)は、コミュニティバス(赤バス)への運営補助15億円をゼロに、地下鉄から市バスへの繰出金29億円もゼロに、敬老パスや上下水道料金福祉措置費は7月までの暫定扱い、国保は「受益と負担」のあり方を見直す(大幅な保険料アップを狙うもの)など、市民に痛みを推しつけるものとなっている一方で、地下鉄民営化へ向けての調査費に1億円2千万円を計上するなど露骨な民営化推進予算に、市民の怒りがふくらんでいます。
包囲行動では、教育基本条例、職員基本条例、敬老パスと地下的民営化、中小業者の実態と国保問題、非正規労働者の実態など5人が発言し、2条例を廃案に、市民生活守る制度の拡充を求めて共同行動を広げようとの行動提起を確認しました。集会終了後、市役所を包囲デモ、昼休みの市役所周辺に「市長は大阪市を解体するな」「保育所民営化反対」などのシュプレヒコールとともに、大阪名物「なんでやねんコール」が響き渡りました。
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赤バスの補助金が4月からゼロに!

[2012.2.29] -[市民の要求と運動公共交通、コミュバス]

守ろう!福祉の赤バスニュースNO,18
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橋下市長の思想調査やめよの声

[2012.2.16] -[トピックス]

橋下大阪市長が全職員を対象に「労使関係に関する職員のアンケート調査」という名で思想・良心の自由を踏みにじる憲法違反の調査を実施しています。
大阪市をよくする会の常任幹事団体である大阪市役所労組が、2012年2月13日付けで中尾寛志総務局長あてに、執行委員長 竹村博子名で下記の見解を送りました。
以下、全文を紹介します。 
                                       

 憲法違反の思想調査となるアンケート調査は直ちに中止を求めます。
 橋下市長は、2月9日に大阪市の職場で働くすべての正規職員(労働組合が存在しない消防局職員除く)に対し「業務命令」として「労使関係に関する職員のアンケート調査」への回答を求め、「正確な回答がなされない場合には処分の対象」とするとの文書を発しました。そして、2月10日から16日の間に提出することを求めています。
 このアンケートが、一部の労働組合の勤務時間内の活動の問題などが背景になっているとはいえ、まったく次元の違う思想調査であり、プライバシーの侵害の憲法違反の内容となっており重大な問題を含んでいます。

1.思想調査・告発強要・不当労働行為のアンケートの異常さ

  アンケートは「業務命令」で処分をちらつかせ、全員に記名による提出を強制しています。この異常さもさることながら、アンケート項目は職員のプライバシーや個人の思想信条、組合所属までも必須項目として回答を求めています。また、他の職員の政治活動や組合活動の告発(チクリ)を強要する内容になっており職場を分断しバラバラにするものです。さらには、回答方法はインターネットサイトを利用して行うことになっており答えたくない設問にも必ず答えなければ先に進めないシステムになっています。まさに、憲法違反の思想調査と言わなければなりません。
 このアンケートは、労働組合活動や個々の職員の政治的信条に基づく発言を一方的に違法行為と印象づけるものであり、個人のプライバシーを侵害するとともに労働組合活動への不当な弾圧に通じるものです。
 また、職員の考え方・思想を個別に詳細に把握し、橋下市長にとって好ましいか好ましくないかに分類し人事支配に利用することを可能にするものであり、職員を処分で脅し、住民福祉の向上に努める全体の奉仕者から橋下市長の顔色を伺うだけの物言えぬ職員を生み出す結果につながります。

2.憲法違反であり職務に関係のない職務命令は無効

  昨年12月8日に総務局長名で「民意、選挙、公選首長と公務員、行政と政治についての基本認識の徹底について」との文書が出されました。これは11月28日の朝にマスコミのインタビューに答えた「民意」に係わる職員の発言を問題にした就任前の橋下市長の指示によって発せられたものですが、そこで引用された法律の条文の一つが「地公法第32条(法令等及び上司の職務上の命令に従う義務)」でした。
 今回の橋下市長の「業務命令」は、この条文を根拠としていると考えられますが、地公法第32条は「職員は、その職務を遂行するに当って、法令、条例、地方公共団体の規則及び地方公共団体の機関の定める規定に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない」と明記されおり、「職務の遂行」と関係がなく、法令に規定されているどころか憲法違反のアンケートへの回答を「命令」することは、違法であり無効です。

 アンケートの実施を直ちに中止し、既に回答されたアンケートについては破棄することを求めます。

 

2012年あけましておめでとうございます。

[2011.12.28] -[トピックス]

 昨年は残念ながら、橋下市長の誕生を許すという事態になりました。「独裁政治は許さない」というかつてない共同の広がりは、何人といえども突き崩すことはできません。新たなたたかいは、まさに今始まったばかりです。市長選を通じて練り上げた政策を対市要求としてかかげ、みなさんとともに引き続き市政刷新のとりくみを継続させ、不況と雇用危機の打開、「くらし守る防波堤」としての自治体の役割を発揮させるため奮闘します。
 本年もよろしくお願い申し上げます。
     2012年 元旦
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2011年大阪市長選挙結果について

[2011.11.30] -[トピックス]

2011年大阪市長選挙・大阪府知事選挙の結果について
  DSC_3779.JPG      前大阪市会議員 わたし考一
  今回の市長選、知事選で日夜を分かたぬご奮闘をいただいた支持者、よくする会、明るい会構成員のみなさんと候補者として奮闘された平松さんと梅田さんに心よりの敬意と感謝を申し上げます。

 私は大阪からファシズムの台頭を許してはならないという決意で今回の大阪市長選挙への立候補を中止を決断し、独裁の政治に反対、民主主義をまもるという一点での市民的共同と連帯を呼びかけ、こうした立場から市長選挙では平松邦夫氏を、知事選挙では梅田章二さんを支援してきました。

 選挙結果は残念な結果となりましたが、この間広範な、あらゆる階層のみなさんから寄せられた、独裁の政治に反対し民主主義をまもるという市民的共同の広がりは今後のたたかいに必ず生きてくるものと確信しています。

 今回の選挙戦は社会と政治に対する閉塞感が異常に高まる中での選挙戦でした。政治を変えて欲しいという要求が渦巻く中で、私たちは橋下氏の独裁政治の実態や、維新の会が提案する「大阪都構想」や教育基本条例、職員基本条例の中身について明らかにしてきました。こうした訴えが届いた所では共感が寄せられましたが全体に広げきる事ができませんでした。

 しかし、これで私たちの戦いが終わった訳ではありません。独裁の政治に反対し民主主義をまもるという市民的共同を今回維新の会を支持された人たちへも含めてさらに広げていく決意です。

2011年11月27日
 
 

独裁政治をくいとめる本当のたたかいが今まさに始まった

    大阪市をよくする会 事務局長 福井 朗

 わたし考一さんは「大阪からファシズムの台頭を許してはならない」と思いから立候補の中止を決断し、「新たな闘争宣言」として、投票日までの3カ月間、独裁政治を許さないたたかいの先頭に立ってきました。立候補中断は各界、各方面から英断と歓迎され、その後反独裁の世論が急速に広がっていきました。
選挙結果は、誠に遺憾ながら、橋下市長の誕生を許すという事態を迎えるに至りました。独裁政治ストップ・平松市長再選のために死力を尽くしてきたにもかかわらず、こうした結果は痛恨の極みと言わざるを得ません。
 平松市長再選を勝ち取れなかったとはいえ、今回の選挙で作りだした「独裁政治は許さない」という歴史上かつてない広範な共同の広がりは、いかなる独裁者であろうとも突き崩すことは決してできません。大阪府職員基本条例案、大阪府教育基本条例案を廃案に追い込むたたかいもまさにこれからです。
 橋下氏は、自らの当選と松井知事候補の当選をもって「民意だ」と、府知事時代以上に悪政を強行する可能性があります。しかし、独裁政治をくいとめる本当のたたかいは、まさに今始まったばかりです。
 市民生活の具体的な実態、要求の正当性の前には、いかなる為政者もこれらを否定することはできません。私たちは、この選挙戦を通じて練り上げた政策を対市要求としてかかげ、引き続き大阪市政刷新のとりくみを継続していきます。新たな気概を持って、独裁政治ストップの市民的共同を広げるたたかいに全力をつくします。歴史的な選挙戦をたたかい抜いた私たちの経験が、必ずや将来において、結実することを胸に刻み、市民要求を実現し、民主主義を守るたたかいを始めましょう。

 2011年11月28日

「教育基本条例」「職員基本条例」撤回を求める府民集会のお知らせ

[2011.11.15] -[トピックス]

12月7日(水)午後630分より、中央公会堂にて「『教育基本条例案』『職員基本条例案』の撤回を求める府民集会」が開催されます。
主催は関連する8団体の共催です。
多くのみなさんのご参加を呼びかけます。
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募金のおねがい

[2011.11.15] -[トピックス]

 大阪市をよくする会では、引き続き、憲法と民主主義を守るため、独裁政治を許さない活動を今も継続しています。
 この活動のための募金のご協力をお願いする次第です。

  郵便振替口座 00920-8-44563
     加入者 大阪市をよくする会

よくする会が常任幹事会アピールを発表

[2011.11.9] -[トピックス]

《常任幹事会アピール》
わたし考一さんの出馬中止の決断を正面から受けとめ、すべての構成団体が「市長には、反橋下の平松さんへ」「知事は梅田さんを」の論議を急いですすめ、直ちに行動に踏み出しましょう!

                   2011・11・8   大阪市をよくする会常任幹事会   

11月5日、わたし考一さんの市長選挙出馬を中止するとの記者会見を行いました。この記者会見をまたず、テレビ、新聞などが先んじて報道しました。

わたし考一さんは、出馬中止の理由を「大阪からファシズムの台頭を許してはならないという大阪市民のみならず全国の声を活かすにはこれしかない」「この決断が独裁政治を阻止し、私たちの要求実現への道を切り開いていくための現時点で最善の判断だと確信する」と述べ、「現大阪市政の評価について、暮らしの問題や巨大開発のあり方についてこれを変えるものではありません」が、少なくとも平松氏が「橋下・『維新の会』の独裁的なやり方を批判し」、「『大阪都』構想や教育基本条例案に反対の態度を明らかにされて」いることに注目し、「平松氏が今後ともこうした態度を堅持されることを願い、今回選挙戦では独自の立場から支援してまいります」と述べました。
このわたし考一さんの態度表明について、「よくぞ賢明な決断をされた」、「英断に感服した」、「渡司さんが立候補を表明して論戦を張ってきたことで、橋下氏の問題点を広める機会になった」など、各方面の方々から歓迎、共感の声が寄せられています。

 大阪市をよくする会の構成員団体のみなさん。
橋下・「維新の会」の独裁市政を許してしまえば、私たちがこれまで草の根の運動で積み上げてきた運動と要求実現の道そのものが閉ざされてしまいます。また、貧困と格差の広がりや「2大政党政治」の行き詰まりなどから、社会・政治に対する国民の閉そく感が広がるもとで、橋下流「独裁政治」が日本の政治に重大な影響を与えることになるでしょう。市民の声や願いを圧殺する「独裁政治」は何としても阻止しなければなりません。

知事選・市長選の告示を目前にして、すべての構成団体のみなさんに呼びかけます。「知事には梅田章二さんを」、「市長には反橋下、平松さんへ」の論議を急いですすめ、直ちに行動に踏み出しましょう。
橋下「独裁市政」実現を阻止するたたかいは、憲法と民主主義を守る大義あるたたかいです。この歴史的な選挙で、わたし考一さんの「英断」を積極的に受けとめ、「よくする会」構成員のみなさんのいっそうのご奮闘を心から呼びかけるものです。

   

党派超え橋下独裁許すなの声

[2011.11.7] -[トピックス]

11月5日、わたし考一さんが出馬中止の表明と大阪からファシズムの台頭を許さないため先頭に立って奮闘する決意が出されました。
各地・各界から大きな反響が寄せられていますので、ご紹介します。

論戦で虚構性明らか  弁護士 辻 公雄さん
 渡司さんの不出馬は、いろいろ悩まれた上での決断だと思う。橋下氏がやってきたことは「君が代」強制条例や「教育基本条例」を通そうとしていることだけでもむちゃくちゃだ。橋下氏にこれ以上の勝手を許さないために、「候補を一本化したほうがいいのでは」という声も市民からあった。しかし、渡司さんが立候補を表明して論戦を張ってきたことで、橋下氏の問題点を広める機会になったことは大いにいいことだったと思う。
 「国の仕組みを変える」という橋下氏は、虚構を本当の事であるかのように言っている。一つも足元を見ていない。ペテン師のような人をこれ以上許すわけにはいかない。
 (11月7日付けしんぶん赤旗より転載)

苦渋の撤退ではなく、断固たる闘いになると思います。  実名 男性
 渡司さんの市長選撤退を、よく判断してくださいました。私は貴会や共産党と一致した見解を持つ者ではありませんが、橋下をどうやって倒すか、で党が「反ファシズム統一戦線」の立場に立ってくれれば、とずっと思ってきた者です。統一候補として、平松氏は不十分だと思います。しかし、橋下を通すな!(ノーパサラン)のためには、これは苦渋の撤退ではなく、断固たる闘いになる、と思います。平松氏に入れろ、ではなく「橋下を通すな」がスローガンでしょう。橋下的なものを粉砕するのは、今の日本の民主主義と文化・教育・若者の精神的成長にとって、絶対重要なことです。貴会と共産党は、大阪の「何となく橋下がいい」と思っている庶民に、大阪弁で丁寧に、それがいかに危険なことか、「橋下と心中なんてまっぴらごめん」と訴えてください。今までの渡司さんに対するカンパ・資金も、反橋下のビラに使われるなら、本来的使われ方になるでしょう。私もがんばります。

日本をファシズムから守るために! 大阪府民です。
 わたしさんの決断は、すばらしい決断だと思います。選挙へ向け、大変な準備もなさっていただろうに!
日本の民主主義を守るために、大阪の市民、府民の暮らしを守るために、心から敬意を表します。後は、意見の違いはあっても、ぜひ平松さんを全力で支援していただきたい。
日本をファシズムから守るために!

機関紙361号を発行しました

[2011.11.5] -[発行物・宣伝物]

機関紙361号は「わたし考一さん出馬中止」「独裁政治ストップにがんばります」

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ファシズムは市民の声と願いを圧殺するものです。暴走政治をストップさせましょう。

[2011.11.5] -[テロップ]

ファシズムは市民の声と願いを圧殺するものです。暴走政治をストップさせましょう。

大阪市長選挙への出馬中止とファッショ・独裁政治をくいとめる決意

[2011.11.5] -[トピックス]

2011年11月5日午後6時30分より記者会見を開き、わたし考一さんが大阪市長選挙への立候補中止を表明、独裁政治をくいとめる決意を語りました。
わたし考一さんの表明を紹介します。
また、同日、大阪市をよくする会は、福井事務局長が談話を発表。わたしさんの決断を重く受け止め、情勢認識を共有し、よくする会としても立候補中止の態度を表明し、
橋下独裁市長をゆるさないために、反橋下・反独裁のマイク宣伝、2条例反対の宣伝を呼びかけています。全文を掲載します。


大阪市長選挙への出馬中止とファッショ・独裁政治をくいとめる決意について
わたし考一氏の立候補中止表明20111105.pdf

2011年11月5日
わたし考一

 私は今回の大阪市長選挙への立候補を中止する事をここに明らかに致します。理由は大阪からファシズムの台頭を許してはならないという大阪市民のみならず全国の声を活かすにはこれしかないという結論に至ったからであります。私の一生にIMG_0357.JPGとって非常に重い決断でもありましたが、出馬表明以来たくさんの方々の物心両面での支援を受け、市政に対する願いや要求を頂いた事に感謝をしつつ、この決断が独裁政治を阻止し、私たちの要求実現への道をきりひらいていくための現時点で最善の判断だと確信するものであります。
 現大阪市政の評価について、私が今まで述べてきた、暮らしに対する問題や巨大開発のあり方についてこれを変えるものではありませんが、少なくとも平松氏は「維新の会」の独裁的なやり方を批判し、大阪市の税金を「むしり取る」「大阪都」構想や教育基本条例に反対の態度を明らかにされています。私は平松氏が今後ともこうした立場を堅持されることを願い、今回選挙戦では独自の立場から支援してまいります。
 大阪府知事選挙では、橋下・「大阪維新の会」の野望に毅然と対決することを明らかにしているのは、明るい会の梅田章二さんただ一人であり、私は梅田さんとともにあらゆる努力を尽くす決意です。

 私の出馬表明から2ヵ月、大阪市長選挙、大阪府知事選挙をめぐる様相は大きく変化してきました。
 22日未明に大阪府知事を辞任表明して大阪市長選挙に名乗りをあげた橋下徹氏は、翌日のなんばでの街頭演説で、「ものすごい権力闘争」をやって「日本のシステムを変える」と豪語し、大阪府に続き“大阪市のっとり”をはかることが市長選挙の目的だとうたいました。彼は「一人の指揮官」で何でもやりたい放題の「大阪都」づくり、そして憲法をじゅうりんし、教育に政治介入し、子どもと教職員に強制を持ち込む「教育基本条例案」を最大の焦点だとし、橋下氏と「大阪維新の会」による独裁政治をつくりあげると宣言しています。さらに、大阪を足場に「首相公選制」をはじめ国政進出への野望もあらわに述べました。IMG_0350.JPG
 大阪に独裁政治の誕生を許せば、それを拠点として、今の政治状況を反動的に打開しようとする衝動が強まる危険もあり、日本の政治にも重大な影響を与えることになります。いまこのたくらみをくいとめるための、市民の共同が何よりも大事になっています。

 いま、こうした橋下氏と「大阪維新の会」のファッショ・独裁の本性が見抜かれはじめ、府民のみならず、全国から大きな危ぐと怒りの声がわきおこりつつあります。私は、このことに市民のみなさん方の良識を感じ取っています。
 なかでも橋下氏が「教育は強制」とあからさまにつきつける「教育基本条例案」に対して、教育界の総反撃が始まっています。府教委は全員連名でアピールを出し、「白紙撤回されるべき」であり、「これが可決されれば、私たち教育委員は総辞職する」と述べました。府立高校PTA協議会の「嘆願書」では「大阪は庶民の街」「いろいろな意見があるからこそ『おおさか魂がさかえた町』です。橋下知事の一方向だけが『大阪の教育』と決めてしまうのはこわいことです」と語っています。
 こうしたなかで、私のもとにも、「橋下独裁だけは許せない。ぜひ大きな共同を」との市民の声が多数寄せられています。
 これまでの政治的立場の違いを超えて、「大阪は独裁・橋下知事に屈しない」などの声が広がり、これが、知事選挙・大阪市長選挙の様相を変えつつあります。ここに示されている確固とした「民意」を、市長選挙の結果に確実に結実させることが何よりも必要です。私と平松氏の得票の合計が過半数に達したとしても、相対的に橋下氏が1位となって当選することになれば、結果としてファッショ的独裁政治の実現を許すことになります。
 私は何としても、大阪を日本の民主主義を脅かす反動独裁政治の拠点にするくわだてを阻止しようと決意しています。橋下徹氏と「大阪維新の会」によるファッショ的な独裁政治を許さない大阪府民の広範な共同を、党派の垣根を越えてつくり上げるために全力を尽くす決意を重ねて明らかにするものです。


わたし考一氏の立候補中止の決断と大阪市をよくする会の対応について(事務局長談話)
わたし考一さんの立候補中止表明についての事務局長談話20111105.pdf

2011年11月5日
大阪市をよくする会
事務局長 福井 朗

わたし考一さんから立候補を中止する表明がありました。わたしさんは「大阪市乗っ取りを足がかりに全国にファッショ的な独裁政治を推し進めると公言して市長選に立候補を表明している橋下前大阪府知事の野望を何としてもくいとめ、大阪を愛するすべての人と、力と心を合わせ大阪を守るため」だと、その決意を述べました。
大阪市をよくする会は、わたしさんの決断を重く受け止め、情勢認識を共有し、よくする会としても立候補中止の態度を表明するものです。
 橋下氏は、「財界べったり・巨大開発推進」という従来の保守政治家の域をはるかに超えた、特異なファシストです。大阪市を乗っ取り、これを拠点に全国展開しようとしています。これは単に2011年の大阪市長選挙だけの問題にとどまらず、全国的歴史的な意味合いを持っています。
一方で世論は大きく変化しています。教育基本条例案への反対の世論は大きな広がりを見せており、大阪弁護士会会長、日本ペンクラブ会長の反対声明、大阪府教育委員の白紙撤回・総辞職表明、府立高校PTA協議会の「嘆願書」など、まさに潮目が変わった、といえる状況が生まれています。また、平松氏も「大阪に独裁はいらない」と主張し、「敬老パス堅持」「今里筋線延伸を再開」を表明しました。こうした世論の変化、要求実現の前進をいっそう加速させなければなりません。
これらは私たちが営々と続けてきた運動の成果であり、同時に「暴走政治ストップ」を街頭や全戸ビラなどで大いに主張してきました。
 11月1日付読売新聞では、1面トップで「大阪市長選 橋下・平松氏横一線」と報じ、無党派層の支持も互角です。最近の大阪市内の選挙でも市会議員選挙では、大阪市をよくする会の加盟団体である日本共産党は13万5000票、前回市長選挙では、よくする会の姫野候補は11万3000票を獲得しました。これは、たたかいいかんによって「わたし氏・平松氏あわせて過半数を取ったが、選挙では橋下氏が当選」という可能性があり、こうした事態は絶対に避けなければなりません。そのために、このタイミングで立候補を中止するとのわたしさんの決断を支持するに至りました。
 立候補を中止したとはいえ、これまでの平松市政の評価を変えるものではありません。従って、平松氏の陣営とは何らかの協定を結ぶことはあり得ません。私たちは、これまで掲げてきた要求を引き続き、大阪市に求めていきます。
 わたし考一さんが「今回選挙戦では独自の立場から(平松氏を)支援してまいります」との決意をうけとめ、各団体での積極的な検討を呼びかけます。あわせて、ファシズムは市民の声と願いを圧殺するものという観点から、異常な暴走政治をストップさせるための広範な対話運動、2条例反対の署名運動・宣伝運動をすすめていきましょう。